「やっぱりポフィンは美味しいポチャ」
「あまいポフィンは抹茶を飲みながら楽しむのが最高よね♪」
「ポチャ?あまいポフィンは紅茶と合わせるのがいいポチャ」
「ワタシたちポフィンの好みは似てるのにお茶の好みは似てないのね。とにかくポフィンを楽しみましょ♪」
「この前ポフィンをあげた時だね」
「サクヤ、抹茶も紅茶もお茶だからどっちも一緒じゃないのカ?」
「コイルからするとどちらも一緒なんだ」
「一緒は言い過ぎたカ…抹茶は緑のお茶で紅茶は赤茶色いお茶ダ!」
「この2つには結構違いがあるんだよ。そしてお茶にも色々な種類があるんだ」
「ナルホド…ポケモンと同じように沢山の種類があるんダナ!そういえばサクヤもお茶のポケモンを育てていたナ」
「マホイップだね。ミルキィまっちゃのフォルムの子!」
「確かに育てていたからツッコミはしないゾ」
「うむ。ヤバチャとポットデスは紅茶が関係しているポケモンだね」
「キタカミで出会ったポケモンも居たナ」
「チャデスとヤバソチャは抹茶が関係しているポケモンだったね」
「お茶が関係しているのにこのポケモン達には不思議な事があるんダ」
「不思議な事?ゴーストタイプだからじゃないかな?」
「ヤバチャはゴーストタイプだけなんだガ、チャデスにはゴーストタイプ以外に、くさタイプも含まれているんダ」
「それはきっと大人の事じょ…
「ソウイウのはいらないゾ!」
「もしかすると抹茶と紅茶の作り方が関係しているのかもしれないよ」
「ソウなのカ?」
「少し長くなりそうだけどいいかな?」
「オレは構わないケド…みんな飽きて遊び始めてないカ?」
「自由にさせておいていいんじゃないかな?その前に、一応ポケモンの簡単な説明をしておこうかな。ヤバチャは飲み残された紅茶に魂が宿ったといわれるポケモンだね」
「チャデスは茶道家の無念が抹茶に宿ったといわれるポケモンだ。どちらもお茶に魂が宿ったと言われるポケモンだけど…」
「お茶の葉という部分がくさタイプを定義付ける要因だとすると確かにヤバチャがゴーストタイプだけというのは不思議だよね」
「そうなんだヨ」
「それじゃあ、まずは抹茶の製法を簡単に説明すると…摘みとった茶葉を蒸して乾燥させてから砕いて粉末にするんだ」
「この粉末にお湯を注いでお茶をたてたら抹茶ができるんだね」
「次は紅茶ダナ」
「紅茶は摘みとった茶葉を摘みとったら、揉んでから発酵と乾燥をさせるんだ」
「乾燥させた茶葉をポットに入れてお湯を注ぐんだ。ポットから茶葉を濾してカップに注げば紅茶ができるんだ」
「理解シタゾ…だが、その作り方でくさタイプの有無に違いが出るのが謎ダ」
「これはあくまで推測なんだけど、抹茶は粉末にお湯を注いでたてたら完成だよね?つまり茶葉がそのまま混ざった状態なんだ。粉末でも茶葉として草の成分がなくなってはいないから、チャデスやヤバソチャはくさタイプがなくならないんじゃないかな?」
「ナルホド…反論ではないのだが、紅茶も直接入っていないとはいえ、茶葉の成分などは含まれるんだよナ?くさタイプの要因がなくなったとは言えないのではナイカ?」
「もう一つ考えられる可能性としては発酵という過程があるんだ。お茶に込められた魂の認識については不明だけど、ポケモンという存在の捉え方としては茶葉が発酵した段階、もしくは発酵後に乾燥という行程が完了した段階で、くさタイプ=植物としての生命的な概念が消えたと認識しているのではないのかな?」
「発酵だけなら、腐った切り株という表記で説明されているボクレーはくさタイプが残っているのはナゼだと思ったガ…乾燥まで入る事でくさタイプとしての生命は全うしたという考え方なのカ」
「あくまで推測の域は越えられないのだけどね。それと今回はちょっとグルメから離れたお話になってしまったね」
「ソレよりも飛び抜けたおふざけの方が気になったゾ!」
「たまにはそんな時があってもいいんじゃないかな?とりあえず今日はこの辺で」
「ミナサマステキナヨルヲ!」