パルデア地方の旅をして発見した事
※夏目朔弥のレポート一部抜粋
パルデア地方でも様々な食を楽しませてもらったのですが、他の地方と明らかに異なるグルメ事情に驚きと発見がありました。
・きのみや農作物が比較的に高級食材
気になった事の一つはきのみや多くの作物が他の地方より高価であるという事です。
〜パルデア地方の高級寿司〜
パルデアでは食材の調達でも賑わいを見せる競りの会場にて高額できのみが買い取られる事もあります。(因みにこの競りの会場で他の地方から輸入した食材も目玉商品として並ぶ事があります)
きのみや作物は他の地方では安価で流通している食材で、アローラ地方のバイキングではマトマのパスタやリンドサラダ、マーボービスナといった料理は価値の高い料理として認識はされていません。
歴史的に有名なヒスイ地方では作物が食材として一般的でした。
〜ヒスイ時代の定番料理〜イモモチ
ヒスイ地方のポケモンを食べるという食文化の発展はとある出来事がきっかけになったそうなのですがここでは割愛します。
このようなグルメ事情にはパルデアという地方の持つ特徴が関係しているのですが、似たような特徴を持つガラル地方と比較してみます。
【パルデア地方とガラル地方の共有点と相違点について】
パルデアとガラルはどちらもポケモンの身体に働きかけポケモンの能力を活性化させたり変化させるエネルギーが存在しており、こちらは双方の共通点と呼べます。
〜ガラル地方のエネルギー発生源〜
〜パルデア地方のエネルギー発生源〜
ガラルでは主にポケモンを巨大化させるエネルギー、パルデアではポケモンの持つタイプを変化させるエネルギーが見られます。
多くのポケモンはこのエネルギーを好んでおりエネルギーが発生する場所を好みその周辺を生息地としております。
ポケモンが多く生息する場所ではきのみや作物はポケモンの食料となる為、きのみの収穫や大量に作物の生産をする事は困難です。
相違点として挙げられるのは、2つの地方のエネルギーが多く発生している場所を比べた際にガラルではワイルドエリアと呼ばれる場所を中心として比較的に固まった場所で発見しているのに対してパルデアでは一定の法則が無く地方全域がエネルギーの発生する場所となっています。
〜ガラル地方のエネルギー発生区域(一部)〜
中心ワイルドエリア
〜パルデア地方のエネルギー発生区域(一部)〜
広域に見られる結晶マークの場所
ガラルに住む人はエネルギーの発生場所を避けても広い区域で生活が可能であり、作物を育てる余裕があります。
一方パルデアではエネルギーの発生しない場所が限られており、人の生活区域はポケモンの生息地に囲まれています。その為、パルデア十景として数えられるオリーブ大農園のような一部例外を除き作物を育てる事が困難である為、貴重な食材となってしまうのだと考えられます。
因みにオリーブはそのままでは苦味が強い為、ポケモンもそのまま食べることは少ないようでパルデアでも広い範囲で育てる事が可能なようです。
このような環境からかパルデア地方では他の地方と比べてポケモンを食する文化というものが大きく発展していく事となりました。
ポケモンを使用した料理が他の地方に比べて多いのは
①他の地方に比べて作物を育てる環境が整わない
②他の地方より身近に生息するポケモンが食材として流通しやすい
この2点が主な理由となるのですが、パルデア地方では、ポケモンを繁殖させる為の育て屋といった施設は今の所作られていません。
おそらくエネルギーが多いパルデア地方では、ポケモンの行動が活発になる為、固定の場所で繁殖させる事が難しく(ポケモン同士のバトルが頻発したり脱走してしまう為)繁殖させる為には問題の発生しない環境下で少しずつといった方法になるのだと考えられます。(ガラル地方はポケモンバトルが盛んな地方なので、あえてエネルギッシュなポケモンを育てるためにワイルドエリアに育て屋が存在していますが)
ヒスイ地方では、ポケモンと人が生活していた範囲にパルデア地方との類似点も見られるのですが、当時ポケモンという存在に対しては恐怖の側面が強かったようです。
パルデア地方で食に携わる方の中には大発見をした方もいます。
・いわタイプのポケモンにも可食部が存在している
パルデア地方では定番の料理にガケガニ・アル・アヒージョが有ります。
いわタイプのポケモンに可食部が存在していると想像できた、まして食材に取り入れた方が他の地方にいたでしょうか?
発見までの流れを簡潔にまとめると
②ガケガニってなんか似てない?
③でもガケガニっていわタイプだよな…
④とりあえず食べてみよう!
実際に食するまでにどのような研究や工程が進められたのかは置いておくとしても、結果として一般的な食卓に並ぶ料理の食材にいわタイプのポケモンが登場した事は革新的である事に変わりありません。
〜いわやじめんタイプのポケモンを食材にした料理〜
カロス地方ではアーボックのどくどくを使用して作られるチーズも存在しいるので、ポケモンのほぼ全てのタイプは問題無く食せる事が判明したことになります。
唯一、はがねタイプのポケモンはパルデア地方においても可食部がほぼ無い、もしくは食する事ができないのであろうと思われます。
・現代から見る過去と未来のポケモン
パルデア地方ではこの地方に過去生息していたであろうポケモンと未来にて生息しているであろうポケモンの姿を資料等で確認する事が可能です。
その中で興味深い情報が、どちらの時間軸で存在するポケモンもはがねタイプのポケモンの姿が極めて少ないという事です。
特に未来の時間軸にて存在しているであろうポケモンは非常に機械的な見た目をしており、全てのポケモンにはがねというタイプを付与されていてもおかしくないのです。
また、現代においてはがねタイプとして認識されているレアコイルに良く似た姿のポケモンは過去の時間軸において、はがねタイプのポケモンとしての記録がされておりません。
今までの情報と擦り合わせた際に考えられる可能性として
①機械というものが存在しない時代のパルデア地方の人々は全てのポケモンを食べる事ができるという認識があった。もしくははがねタイプのポケモンを食する術があった。(調理方法や可食部を発見事ができた)
②科学や技術が発展した時代のパルデア地方の人々は全てのポケモンを食べるための研究を進め、機械化したポケモンの調理方法を発見もしくは可食部を発見する事ができた。
食する事が不可能なポケモンがほぼいないのであれば絶対に食する事のできない、はがねタイプというタイプをポケモンに付与する意味合いは薄く、はがねタイプというポケモンが少ない理由としては妥当ではないかと考えられます。
現代における、はがねタイプのポケモンは生息する環境の中で、ポケモン同士の世界の中で生き抜く為だけではなく、人とポケモンの共存する世界においてポケモンが被捕食者と定義される場合に自らを守る手段として進化した姿なのかもしれません。
・パルデア地方の食料難
他地方とは異なる食文化の発展を見せるパルデア地方ですが、懸念される事項が近いうちに訪れる可能性がある食料難です。
①農作物が育ちにくい環境
②食材の確保に他地方からの輸入が必要
③ポケモンの繁殖に必要な育て屋が設立されていない
このままパルデア地方の人口が増えていくと遠くない未来にて食料不足の危機に面するのかもしれません。
パルデア地方の未来のポケモンが誕生するきっかけは食料の危機を乗り越える為に全てのポケモンを食べる研究を続けて行き着いた結果なのでしょうか…
私はその答えを否定します。
ここからは私個人の所感ですが…
食という行為は生きる者にとって必要です。
それは命を軽んずる行為ではありません。ポケモンを頂くという行為も同様です。
共存していく中で難しい課題ではありますが、決して忘れてはならないのは必要だけど当たり前では無く常に感謝の気持ちを持ち続ける事なのだと思います。
パルデアの優秀なトレーナーには未来から来たといわれるポケモンと友好な関係を築いている方もいますし、きっと未来でもポケモンと人間は悪くない関係を築けるのでしょう。
このレポートをご覧頂いた皆様とポケモン達に素敵な未来が訪れるよう願いを込めて
夏目朔弥