ポケモングルメレポート

ポケモンの世界で美食というモンスターに毒された者のレポート

酒に溺れた夜

とある日の出来事

 

今日はちょっとお酒を飲み過ぎてしまいまして…

ポケモンによって造られる最高の酒ですよ。

また肴も最上級のポケモン料理でねえ、今日は接待だったんですけど恥ずかしながら気付いたらこの有様でして…

酔ってハイになってるのか酔い潰れて寝てしまってるのかもわからないんです。

 

なんて事を独り言かのように語る私に何者かが話しかけてくる。

その語りかけてくる人物はサクヤというらしい。

不思議な現象だが彼は私と同名だった。

酔った幻覚だろうか?はたまた私は多重人格なのだろうか?

彼から不思議な返答があった。僕は君のサブロムだと…

理解ができないがきっと2次元の自分的な物ではなかろうか。

 

彼と過ごす不思議な時間。

彼は私の図鑑に登録できるが生息地の解らないポケモンを所持していた。

以前にも違うポケモンで同じような現象があった。

他のケースではジョウトの友人に見せて貰ったポケモンが図鑑を通すと意味不明な姿でけつばんと表示されたり文字化けを起こす。

カントーの図鑑は不良品なのか?ポケモン研究者達は無駄に時間とお金を浪費しているのか?

彼とそんな事を語っていると私の意識はいつの間にかなくなっていた。

 

翌朝、目を覚ました時彼の姿はどこにもなく激しい二日酔いだけが残っていたのである。

 

 

 

皆様こんばんは。夏目朔弥です。

今日はグルメレポートを執筆しようと思っていたんですが、お酒の誘惑に負けまして…

今日はこのまま寝ようと思います。

おやすみなさい…

 

私は誰に話しかけているのだろう…

どこからか聞き覚えのある声がする。

サクヤという人物だった。

いつだっただろうか。

私は前にも同じような経験をした事がある。

あの時2人で不思議がっていた現象。

 

あれから私はとある偉大なポケモン研究者、その他関係者達がポケモンを守るために行った政策を知ることとなった。

いずれこの事はポケモンの食文化の歴史としても伝えたいと思う。まぁ、その事に関しては別の機会にでも。

 

以下、サクヤと会話で私が話した内容一部抜粋。

 

"ほぼ全ての人が認識している事"

研究者は常に人間とポケモンが共存する世界を念頭に置いている。

共に暮らし、支え合うパートナーとして。

種として繁栄するためには強くなる事も必要である。

だから戦わせる事もある。

 

"ポケモンの生態系とそれを守る為の施策"

ポケモンの生態系はまだバランスが取れていない。

現時点で不安定なこの生態バランスを崩壊させるとすぐにポケモンは絶滅する。

バランス崩壊を起こす要因の一つは外来種ポケモン

ポケモンにはオスとメスが存在するが解明されていない繁殖を無闇に行おうとするとストレス等で死んでしまう。

 

図鑑にはセーフティ機能を付与

その地方で外来種とされるポケモンを表示させない。けつばん評価はその為。

 

乱獲を防ぐ為、希少種や特別保護種のポケモンは生息地不明と表記

 

無闇な繁殖を人が行わない為に性別表記は行わない。但しそれぞれ別個体への進化を遂げるポケモンは該当しない。ニドラン等

 

暫定的措置として各地域で公表するポケモンの種類、総数に制限をかける。

いずれこの問題が解消されたら即時アップデートを行う。

 

 

中々有意義な会話ができたのではないだろうか?

私は寝る事にしよう。

皆様おやすみなさい。

 

 

 

 

ある日の昼私は行きつけの定食屋でラッキーの卵かけご飯を食べながらこんな事を考えていた。

時が進みポケモンの生態系が安定した現在にこんなに美味しい食事が気軽にできるのは、かの有名な研究者やポケモンに携わる方々がポケモンの未来を、そして人間の未来を豊かで素晴らしい物にしようと考えていたからなのだと。

ある地方ではまだ規制がかかっているらしい。

でも決してポケモンに携わる人達が手を抜いているからこの規制が緩和されない訳ではない。

その人達は今でもより良い発展を目指して汗水流して働いている。

そういう人達に、そして私にこんな素敵な時間を与えてくれるポケモン達に感謝の意を込めてこの私服のひと時を過ごそうと。

 

さて、午後の仕事も頑張ろう。

 

夏目朔弥